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3m巨大水草水槽制作 その4(完結編)

店長の田中です。

前回コケのお掃除屋さんの生物兵器を入れてから2週間。
水槽廻りの化粧扉の取り付けが完了したとの連絡を受け
9月27日いよいよ熱帯魚を運び込みました。

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入れる熱帯魚は、カージナルテトラ500匹をはじめ、
ナンヨウボウズハゼ、ベックフォードペンシルレッド、
ブラックモーリー、ダイヤモンドテトラ、ロージィテトラ
ニューゴールドネオン、ブラックファントムテトラなど
美しくも逞しい厳選された面々たち総勢600匹です。


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コケもお掃除屋さんを入れてからほんの数日間の間に無くなり
緑の絨毯の上を魚たちが気持ち良さそうに泳ぎます。


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グロッソスティグマいい感じに育っています。


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この水槽システムの肝、LED照明はこんな感じです。


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壁面と一体に見える上下の扉はポンと押すだけで開くので
メンテナンスがとてもやりやすいです。


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初めて水槽設置のご相談を頂いてから約1年。
水槽を現場に搬入してから2ヶ月弱。
水草を植えてから1ヶ月が経ちました。


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2012年 10月8日のオープンに無事間に合わすことが
出来ました。

今回の現場は、福知山市という当店から車で2時間ほどの
場所にありましたので、当初トラブル発生の折に迅速に
対応出来るかという点で仕事をお受けするかどうかを迷
いました。

でもオーナー様が水草水槽の愛好家であるという幸運に恵ま
れたお陰で、とても気持ちよく仕事をさせて頂くことが出来
ました。

今後『Charcoal Briquette』-チャコールブリケット-さんに
ご来店されたお客様が、この水槽をご覧になられて心の
やすらぎを少しでも感じて頂ければ、私たちにとっては
これ以上の幸せはありません。






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3m巨大水草水槽制作 その3

店長の田中です。

水草を植えてからちょうど3週間が経過しました。
この間、週に2回のペースでオーナー様が水替えをして
くださっていたのですが、予想通りコケが発生してきて
いるとのことでした。

3週間ぶりのご対面に内心ドキドキ、ハラハラです。

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う〜ん、思っていたよりは綺麗だったので、まずは一安心。


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水草の成長具合は順調のようですが、よく見るとこの時期
にお決まりのように姿を現す例のとろろこんぶ状のコケが
あちらこちらに見受けられます。


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初めて水草水槽を作られた方がこのおぞましいコケを見て、
失敗したのではと誤解される場合があるのですが、全く心配
には及びません。

これらのコケはこの時期には必ず発生するものなのですが、
生物兵器の力を借りればすぐに消滅してしまいます。

今回は用意してきたヤマトヌマエビ100匹、オトシンクルス
30匹、サザエイシマキ貝50匹を投入してお掃除してもらう
ことにしました。


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流木に取り付けてある光ファイバーによるイルミネーション
を点灯してみました。


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夜間照明用のLEDブルーライトを3基取り付けて点灯してみま
した。
想像してた通りの幻想的な雰囲気にしばし見とれてしまいます。


水槽廻りの工事の進捗状況を見て、次回お伺いする時にはいよ
いよ熱帯魚を入れて完成予定です。楽しみです。

  続く

3m巨大水草水槽制作 その2

 店長の田中です。

8月22日から3日間かけて3m巨大水草水槽の水景制作が
本格的に始まりました。

今回使用する流木は、ADAのホーンウッドXLサイズと
Lサイズです。多めに仕入れた流木の中から使えそうな
形のものだけをピックアップし、ひらめいた構図はやはり
一番オーソドックスな凹型構図でした。

一番安定感があり、長期間見ていても飽きのこない誰が
見ても美しいと思える構図だからです。

もう一点、水草水槽を制作する上で最も重要なのが
照明設備です。

当初はメタハラの使用を考えていたのですが、電気の
コスト面や照射熱のことを考えて思い悩んでいた所、
オーナー様よりLEDランプを使いたいという強いご要望が
ありました。 

そこで登場したのが市販の投光器に改良を加えた1台当り
50WのLEDランプです。これを8台使用することにしました。

オーナー様がとても器用な方でこれらの照明器具の改造
から取り付け、はたまたロープを引くことによって照明
器具の高さを自由に調節する装置まで手作りしてください
ましたのでとても助かりました。

こちらのお店は営業時間が早朝から夜まで14時間と長い
ため、照明をその間ずっと照らし続けるとコケまみれに
なる恐れがあります。

そこで考えたのが昼と夜で全く別の顏を見せる水景です。

昼間は白色LEDランプで水草の光合成を促し、明るく華や
かな空間の中を魚たちが伸び伸びと泳ぎ回る…

夜間はブルーのLEDランプをほんのり灯し、同時に光ファ
イバーによるイルミネーションで幻想的かつロマンティック
な空間を演出する。

お客様がご来店くださる時間帯によって色んな楽しみを
感じて頂ける、そんな水槽です。

そして猛暑の中、汗まみれの作業が始まります。


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とても重要な底床つくりの作業風景です。


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ADAのパワーサンド、ペナックW、バクター100、
クリアスーパーを敷いて底床のベースを作ります。


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その上に流木を石と組み合わせて固定していきます。


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あらかじめドリルであけておいた流木の穴に光ファイバー
のケーブルを数本ずつ差し込んでいきます。


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この細かな作業に最も時間がかかりました。
光ファイバーはボタン操作で色んな光のバリエーションが
楽しめます。


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底床にADAのアクアソイルNEWアマゾニアをメインに
3種類のソイルを足していきます。


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左側の流木はこんな感じに仕上がりました。


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右側の作業が終わった頃には、すっかり夜も更けていました。


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2日目はいよいよ水草の植栽作業です。
底床のソイルを噴霧器で湿らせた後、ADA侘び草有茎草MIXを
後景に配植していきます。


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流木にミクロソリウムナローリーフを飾り付けながら水道水を
少しずつ入れ始めます。
この時水中ポンプを利用して排水も同時に行なっています。


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あらかじめ当店の水槽で状態を整えておいた大量の
グロッソスティグマを植えやすいように小分けにしています。



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ピンセットを利用して色んな種類の水草を植えていきます。


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水草を植えている間に、生きたバクテリアのついたエーハイム
ドラム缶4台の配管作業を行ないます。
この日は3名のスタッフが役割分担して作業を行ないました。


3日目は私一人でCO2添加器具、エアーレーション器具の
取り付け、タイマーの設置などを行ないました。


さて、これから果たして水草は上手く根付いてくれるのか?

コケの発生はどのようになっていくのか?
とても興味深いところです。

次回は2週間後にお伺いする予定です。

             続く








3m巨大水草水槽制作 その1          (福知山 チャコールブリケット様)

店長の田中です。

昨年の秋頃,お客様から新しく造るお店の中に3mの
水草水槽を置きたいので制作をお願いしたいという
ご依頼がありました。

そのお店の工事が今年の春からいよいよ着工し,当店の
大型水草水槽プロジェクトもスタートを切りました。

そのお店はペットの美容を兼ね備えたカフェレストラン
です。

店内の壁面に埋め込むように水槽を設置し,美しい緑の森を
お客様に楽しんで頂きたいというのがオーナー様の願い
です。

当店には過去に肉食系大型魚用の巨大水槽の施工や180cmの
水草レイアウト水槽を店内展示しておりますので,大型水槽
設置のノウハウはあります。水草レイアウト水槽も得意とする
ジャンルです。ですが3mの巨大水草レイアウト水槽の制作
となると正直未知の領域です。

店舗様であることから,秋のオープン日までにはある程度水草が
茂った状態までもっていかなければなりませんし,コケの発生は
絶対に許されません。

正直大きなプレッシャーをかかえたまま準備作業にとりかかる
ことになりました。

ちょうどアクアデザインアマノさんが東京スカイツリーの
すみだ水族館で巨大ネイチャーアクアリウムを制作された直後
のプロジェクトでしたので,アマノさんの作業手順はずいぶんと
参考になりました。

さらに今年の2月に新潟のアクアデザインアマノ本社で
行なわれた水草レイアウト講習会で学んだノウハウの
数々が私の自信にもつながっていました。

『きっと上手く出来る。たくさんのお客様に水草の美しさ
を見てもらうんだ。』 心の中で自分に言い聞かせました。

水草レイアウトの構図は使用する流木や岩の形状である程度
決まります。

5月にXLサイズの流木を仕入れ,仮り組してイメージをふくら
ませた後,大型水槽に浸け込んでアク抜き作業にとりかかりました。

使用するろ過器はエーハイムのドラム缶4台です。これらの
ろ過材にはあらかじめバクテリアを定着させておくことが
何よりも重要なため店内のあちこちの水槽に設置して作動
させ始めました。

そしていよいよ8月3日、待ちに待ったオーダーメイドの巾3m
奥行き60cm高さ70cmの大型アクリル水槽の搬入日がやって
きました。

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水槽を載せたトラックが現地に到着! 荷台が広々としている
せいか思ったよりも水槽が小さく見えます。


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トラックの荷台の中で梱包をほどいてみるとピカピカに光輝く
水槽が姿を現しました。
ちなみに一人で水槽が持ち上がるか試してみましたが、私の力
ではびくともしませんでした。


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大人6人の手であらかじめ天板の下処理を施した水槽台の上に
ゆっくりと慎重に運びました。
無事に台の上に載せることが出来て緊張の糸が一気にほぐれ
ました。
とても美しい仕上げの水槽をご覧になってオーナー様も大満足。


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水槽に傷が付かないように保護シートを被せた後、早速
ろ過器の給排水用塩ビパイプの配管工事にとりかかります。
狭い台の下に潜り込んで汗だくの作業が続きます。

この日はこれで作業終了。

電気と水道設備がまだ整っていないので、次回の作業日程は
盆明けの当店の夏期休業日の3日間を利用して集中作業をする
ことになりました。

                    続く